僕がbmxを始めたのは5年ほど前、中二の終わり頃からだ。
それまではラグビーとサーフィンとスケートボード、一方で
地元の友達と自転車で峠を攻める、そんな遊びにもハマっていた。
僕の当時の愛車は20インチの折り畳み自転車、得意技は”ジャックナイフ”だった。そんな僕にも転機が訪れた。ある日、自慢のジャックナイフを披露した瞬間ハンドルが根元から折れ、体ごと自転車が折りたたまれてしまった。峠に愛車を捨て、帰りの電車の中
でふと思い出した。そういえば、たまにほりえビーチで小さい自転車で飛んだり回ったりしてる人がいた事を。あくる日、スケートボードでビーチに行くと例の眼鏡をかけたアクロバティックな自転車乗りのお兄さんがいたので思い切って話しかけた。彼の名前が清水正樹(現ほりえぐみCEO)だということ、この小さな自転車が”BMX”だという事を教えてもらった。そしてその日から僕の師匠となった。
早速、GTのフリースタイルモデルの完成車を親父にお願いして買ってもらった。ピカピカのBMXに一番最初に乗ったのは親父。試乗だと言いつつも張り切って家の周辺を走り回っていた。家に戻ってきた親父の足が血だらけだった事を今でも鮮明に覚えている。そんな親父が古本屋でBMXのHow to本を買ってきてくれた。それを読みながら低い縁石の前でフラットトリックを練習するというのが日常になっていた。いつも通りBMXに乗っていると、1台の車が僕を跳ね飛ばすくらいの勢いでやって来て急停車した。茶色いレンズの眼鏡をしたイカついお兄さんが車から降りてきて「君、何してるの?」と聞かれた。それから「ちょっと、自転車貸して」と。いろいろな期待を込めて自転車を渡すと、目の前の縁石でアブバカを1発メイクして去っていった。初めて見たトリック、衝撃だった。

彼の名前は清水春一郎。新しい師匠の登場だ。    続く…
-YUMI-

清水正樹

清水春一郎